平成29年2月5日(日)
SSTとは”Social Skills Training”の略で、「社会生活技能訓練」や「生活技能訓練」と呼ばれています。Libermanらによって1980年代に開発され日本に導入されました。SSTはその理論的根拠を社会的学習理論、認知行動療法におき、ロールプレイやモデリングなどの行動療法の技法を用いた構造的な学習を繰り返し行い、学習した技能を日常生活に般化させることにより、社会適応の改善をはかり、さらに生活の質を高めることを目的としています。対人関係を中心とする社会生活技能のほか、服薬自己管理・症状自己管理などの疾病の自己管理技能、身辺自立(ADL)に関わる日常生活技能を高める方法が開発されています。SSTには「基本訓練モデル」「問題解決技能訓練」「課題領域別学習パッケージ(モジュール)」の3方法があります。日本で使用できるモジュールは、「服薬自己管理」「症状自己管理」「基本会話」「余暇の過ごし方」「地域生活再参加プログラム」があります。福島医大版服薬自己管理モジュールはアメリカ版服薬自己管理モジュールの日本の医療状況に合わない部分を改善し、また、退院後に必要とされる6課題を選択することでモジュール実施期間を短縮したもので、大変使いやすく、誰でも実施できるような工夫をしています。
《参考》
SST普及協会HP:http://www.jasst.net/
福島県立医大版の服薬自己管理モジュール:http://www.hoshikuzuclub.jp/catalog/003.html
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